ズルしても真面目にも生きてゆける気がしたよ

 

昨日の夜から今日の夜にかけて高校の部活仲間数人と少し遠出して遊んだ。

全員とはいかなかったけど久しぶりにまとまった人数で集まることができた。

 

僕は以前どこかの記事でユーモアを働かして楽しみを見つけるのが好きって書いたと思う。

その考え方みたいなものは間違いなく高校生の時に部活仲間たちと築き上げたものだ。

高校を卒業してから4年が経とうとしているけどみんなその精神は変わっていないようで本当に楽しかった。

彼ら以上に楽しむことについて真剣な人たちを僕は知らない。

 

当時の僕たちは酒も車も、お金も必要とせずに楽しいことをたくさんしてきた。

楽しむことを楽しむことに必死だった。

自分たちで考えたオリジナルのゲームが数種類あったし、高校の最寄りのスーパーは最高の遊び場だったし、食べ物で遊ぶのも大好きだった。

ああでもない、こうでもないと頭をひねって楽しいことを探すのが最高に楽しかった。

楽しむことを楽しむってのはそういうことだ。

あえて複雑にする楽しさ、単純にする楽しさ、バカにする楽しさ、へり下る楽しさ、近道する楽しさ、遠回りする楽しさ、繰り返す楽しさ、足し引きの楽しさ。

すべて彼らと共に学んできた。

 

大学に入ってからできた友達とは酒飲んだり車に乗ったりお金使ったりと、楽しさの種類は増えたけど以前のように楽しむことを楽しむことはなくなってしまった。

 

久しぶりの彼らにあって本当に楽しかった。

23時、キャンピングカーをレンタルして海へ向かった。

移動中のBGMにスピッツの『青い車』という曲がぴったりだと思った僕はCDを持っていた。

もう1人同じCDを持ってきていて、ひとしきり笑った後に考えることは同じだなって思った。

途中で食料品を買うためにスーパーに寄った。

生の鮎が売られていたから、焚き火を起こして焼いて食べようって話になった。

バーベキューじゃないんだから上手く焼けるわけないんだけど僕らにとっては美味しく食べられるかどうかなんてどうでもよくて、鮎で遊んだら楽しそうだなって思いついただけだった。

だいたい3時間くらいで目的地に着いた。

僕らは火を起こして焚き火をした。

焚き火を囲んで、星を見上げて、鮎に割り箸突っ込んで焚き火の周りに刺してみたり、僕らは朝日が昇るまで砂浜で遊びまくった。

鮎は意外と美味しく焼きあがった。

後から気づいたんだけどその砂浜は世界文化遺産に登録されているらしい。

それに気がついた僕らは世界文化遺産で鮎焼いて食べたという自分たちのならず者っぷりに大はしゃぎしていた。

朝日が昇ってくると、太陽と空と海の景色を見て、その景色はいったい何色なのかってことを話し合った。

 

朝日が登り切るとすることがなくなったので僕たちはキャンピングカーに戻ってホットケーキを焼くことにした。

買い物の時にただ焼くだけじゃ面白くないなって思って青色の食紅を買い物カゴに放り込んだ。

女の子たちがヘラヘラしながら生地に食紅を混ぜて青色のホットケーキが出来上がった。

粘土みたいな見た目になって全く美味しそうじゃなかった。

僕たちは大袈裟なくらい不味そうに食べて、たくさんたくさん笑った。

 

来年からサラリーマンになる人 、教師になる人、留年して卒業できない人、大学院に行く人、バンドマンになる人、海外に行ってしまう人

高校を卒業してから大学に進学した僕らは半年後にはそれぞれ全くバラバラの道を進む。

もしかしたらもう二度と合わない人もいるかもしれない。

でも、あのとき一生分の楽しいことを一緒にした僕らなら、それぞれ僕たちらしくズルしたって真面目にだって生きてゆける気がする。