『君の名は』

 

暇なのでなんか書きます。

何書こうかいろいろ考えたんだけど、『君の名は』について書こうと思います。

僕はもともと映画館で『君の名は』を見てあんまり好きじゃないなって思ってたんですけど、世間の若者たちがみんなあの映画好きすぎて、若者ならみんな好きみたいなオーラでいつの間にか僕も好きだと錯覚しかけました。

ぜんぜん好きじゃないのに地上波で放送されるとき、みんなが楽しみにしていて、その流れで僕も楽しみにしていました。

放送直前でそういえば僕あの映画好きじゃなかったよなぁ?ってバカみたいな自問しました。

なので結局は見てないし録画もしていません。

 

社会的なオーラで自分の気持ちを染めてしまってはおもしろくありません。

なので、ちゃんと好きじゃない理由を書き残しておこうと思います。

 

僕があの映画を好きじゃない最大の理由は、1番の感動シーンで1番頭がこんがらがるからです。

アホっぽくて申し訳ない。

 

二人が時空を超えて出会うシーンが1番の感動シーンだと思うんですけど、あのシーンってめちゃ時間軸的に難しくないですか?

「さっきまで入れ替わっていたから、三葉は3年前にいて、でも今は3年後だから、瀧くんのいる時間が、、、んー、、」とかいろいろ頭がこんがらがっているところが感動のシーンになります。

いや、今頭を整理しているからちょっと待ってくれって考えてたら1番の見せ場が終わってしまいます。

バカには難しい映画だと思います。

映画を好きだって言ってる人はみんなあのシーンで即座に時間軸と空間軸を整理して納得した後に、息つく間もなく頭を感動モードに切り替えたのでしょうか。

あの映画って好きな人しかいないじゃないですか。

だからあんまりこういう事言える雰囲気じゃないです。

でも僕は7割の人は特に考えもせずに、なんとなく感動してるだけだと決めつけています。

そうじゃないと、自分が世間から外れるほどのバカってことになっちゃうじゃないですか。

 

ここで急に思い出したかのように画像貼っておきます。

 

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まあ他にも好きじゃない理由はたくさんありまして。

僕は奇跡ゴリ押し系のストーリーって好きじゃないんですよ。

会いたいという気持ちが時空を超え二人を合わせたみたいなの嫌です。

あの映画には必要性と理由、あと論理性みたいなものがないんです。

 

とくに必要性もないけど体が入れ替わりました。

とくに理由はないけど好きになりました。

論理性はないけれど、めちゃ会いたいって思ったらなんか時空を超えました。

奇跡ってあるんですね。

 

みたいなフワフワした映画なんです。

いちおう口噛み酒っていうアイテムが重要ぽい感じはしたけど、雰囲気だけでしたね。

 

筆が乗ってきたのでガンガン書きます。

瀧くんじゃなきゃいけない理由が何1つないんですよ。

例えば、瀧くんじゃなくて瀧くんのクラスメートと三葉が入れ替わってしまう可能性だってあったはずです。

だって瀧くんと体が入れ替わる必要性がないから。

婚活パーティーでただ最初に話しただけの異性レベルの男女関係です。

ちょっと例えが悪いですけど、そのくらい誰でも良いっていうことです。

いや婚活パーティーの方が恋愛という目的もあるし、地域という繋がりもあるから、まだ関係性は深いですね。

 

そしてお互いを好きになる理由が何1つないです。

というより、好きに本気さを感じません。

そりゃなんとなく理由もなく好きになることはあると思います。

僕もしょっちゅうありました。

でも恋愛映画なのにそこを適当に描写するせいで二人はお互いを好きという「設定」と捉えるしかないんです。

そんな状態では奇跡のご対面を見せられても感動できません。

湘南乃風純恋歌を聞いている気分です。

なぜ、いつ、どこで、どのように、好きになった、みたいな疑問詞が1つも描かれていません。

 

そして、時空を超えることに論理性がないと書きましたが、別に僕は時空を超えて二人が合うなんて現実的にありえない!てことを言っているわけじゃないんです。

時空を超えることに対してリアリティがないって言っているんです。

僕の大好きな映画『バックゥトゥーザフューチャー』は過去と未来をガンガン行き来します。

それでも違和感を感じないのは、未来の街をちゃんと作り込んでいるから、過去の街をちゃんと再現しているから、緻密に時間軸を構成しているからです。

そしてタイムマシーンも時間を超えるために必要なパワーや条件がきちんと決まっています。

つまりタイムトラベルに対してリアリティがあるんです。

 

それに対して、あの映画は

めちゃ会いたいって思ったら会えた。

ですからね。

 

『君の名は』リアリティがないです。

いろいろごちゃごちゃ書いたけど、やっと自分が言いたいことにたどり着いた気がします。

リアリティがないんです。

トーンだけの感動といいますか、人が感動しそうなストーリーを雰囲気で作って音楽と映像美で綺麗に飾りづけした映画だと思います。

ネットを見ると好きじゃない派もいるみたいです。

そういった人たちがみんな言っているのは、「3年のズレがあるって普通気づくよね?」「手にすきだって書くのマジありえなくない?」「てか、このストーリー都合良すぎない?」って意見です。

ようはリアリティがないってことです。

強引だけど。

 

他にも好きじゃないところはあった気がするけど、なにせ1年前に見てそれっきりの映画なんで忘れてしまいました。

でもRADWIMPSの音楽と映像の綺麗さ、あとおっぱい揉むシーンは好きです。

前前前世」も「なんでもないや」もヒットすべくしてヒットした曲だと思います。

映像の綺麗さは今まで僕が見た日本のアニメーションの中で随一だと思います。

あと良いおっぱいだと思います。

 

なので、いろいろ書きましたが僕はこの映画の評価としては、好きじゃないです。

映像と音楽が良いので決して嫌いじゃないです。

普通に面白いです。

クソ長くなってしまいました。

好きじゃない派のマイノリティとしてしっかり意見を主張しないと、という使命感に駆られました。

あとなんとなく敬語で書き始めたのが、無意味に文字数を増やしてしまいました。

 

これからは長くなりそうな時は敬語はやめます。