『2001年宇宙の旅』
僕は映画が好きだけど映画マニアじゃないからあんまりマニアックなのは見てないし、かといってメジャーな映画も結構見てなかったりする。
じゃあ何観てんねんて言われるとちょっと困っちゃうんだけど。
ジョーズもジュラシックパークも見てないし、崖の上のポニョだって見てない。
ジョーズもジュラシックパークも見たいんだけど、なんとなく後回しにしてしまっている。
有名な映画はきっとどんな気分の時でも観れるからまた今度でいいやって思って、アメリカン・パイとか借りてしまう。
卒業まであと半年をきったのもあって、もしかしたら社会人になったら映画を見る暇がないかもしれないって考えて、後回しにしていた有名な映画を観まくろうと思った。
その第一弾が『2001年宇宙の旅』。
『2001年宇宙の旅』は60年代後半にアメリカで公開されたSF映画の金字塔的な存在。
監督は『シャイニング』『博士の異常な愛情』で有名なスタンリー・キューブリック。
やっぱり僕はどっちも観てないけど。
あらすじ書こうかと思ったけど、この映画をまとめるのは難しすぎるからやめた。
この映画に関しては感想が上手く言葉にできない。
途中で何度か寝そうになるくらい退屈だったけど夢に出てきそうなくらい強烈だった。
内容は単純だけど難解で、難解だけど謎めかしているわけでもない。
面白かったかと言われれば見てる最中はそうでもなかった気がするけど、思い返してみるとやっぱり面白かった気がする。
ざっくりまとめてしまうと間違いなく面白い映画なんだけど退屈なシーンがとても多くて、そこまで難しい内容じゃないんだけど説明が全然ないから難しい気がしてしまうっていうよく分かんない映画。
今回は内容の話は置いておいて、一昔前のSF映画っていいなあって思ったことだけ書こうと思う。
タイトルにある通り舞台となっているのは2001年なんだけど、公開されたのが60年代後半だから3、40年後の未来を予想して製作されたことになる。
今は2017年だから映画よりさらに16年の時が経っている。
当時の未来予想図と今の世界の科学技術を見比べるのが楽しかった。
映画では月にも木星にも当たり前のようにフライトしていて、人間と完璧に会話ができる超優秀なハイテクコンピューターが登場する。
今の時代まだまだ宇宙旅行は実用化されていなくて、ハイテクなコンピューターはあれど映画に出てくるような完璧な会話ができるような知能はない。
かと思えば映画にはブラウン管みたいなごっついテレビしかなかったり、電話や諸々のスイッチは全部押しボタン式で今では当たり前になったタッチパネルなんかはなかった。
そうやって考えると映画の世界と現代の科学技術がマッチしてるのってテレビ電話くらいしかなかった。
宇宙進出、人工知能は40年前からの人類の目標で今でもその目標を追い続けている。
いつ実現するかは分からないけどいつか実現したとして、次はいったい人類は何を目標にするのだろう。
不老不死かな。
でも不老不死の研究は宇宙進出より先に完成しそうなきがする。
そう考えると宇宙進出、人工知能の次の目標って案外なさそうだな。
車が空を飛ぶとかは科学技術的には可能で、やるかやらないかの問題だからそういうのは無しにして。
きっと人類の科学技術は40年前から最終段階に入っているんだと思う。
だから一昔前のSF映画は面白い。
今では科学技術の最終段階もある程度見えてきて、その次のステージも無いから、突拍子も無い未来予想図は描けないようになってきた。
面白い未来予想図を描こうとすればするほどリアリティがなくなっていくからね。
でも、一昔前のまだまだ未来が手探りだったころの未来予想図はロマンとアイディアの集結で、この映画はどんな世界を見せてくれるのだろうってワクワクする。
あ、まだタイムマシンが残ってたね。
まあ実はもう完成しているのかもしれないけど。
そんなわけで『2001年宇宙の旅』はSF映画の魅力に気づかせてくれる映画でした。
とても好きです。
次は『さらば青春の光』『ロッキーホラーショー』を借りてきたので今から見ます。
また感想書くかも。