日記
昨日彼女とライブを見にいった。
ちょっと変わったライブハウスでお酒とカレーがとても美味しくて、弾き語りをメインにやっているらしい。
僕は安い居酒屋でしか飲んだことなかったから、昨日飲んだジントニックは今まで飲んだジントニックの中で一番美味しかった。
ライブに行くといつも気が遠くなるような感覚に襲われる。
何かを表現するためにステージに上がる人がいて、それを僕はどれだけ真剣に聞いてもきっと10分の1も受け取ることができなくて、ライブハウスは全国に1万以上もあって、そこで毎日こんな風に誰かが何かを表現している。
ライブハウスに来れなかった日も、そしてその日別の1万のライブハウスでも、今日の僕みたいにエモくなっている人がいる。
そう思うとこの世界の情報量の多さに気が遠くなってしまう。
たぶん弾き語りだから余計そう思えたんだと思う。
アコースティックギターと歌しかないから、メッセージに集中しやすいからね。
最初の出演者は僕の大好きなアーティストでとても良い演奏だった。
歌もギターも他の出演者に比べたら下手なんだけど、とにかく曲が良い。
もし自分に曲を作る才能があったらこんな曲を作って好きな子のために歌いたいなって思わせるような曲。
愛が呼ぶ方へ行けたら幸せだろう
愛と幸せって言葉が入っているからなんとなくあったかいイメージがあるけど、行けたら、だろうっていう仮定の話。
そもそも愛が呼ぶって不思議なフレーズだ。
でもきっとそうなんだろうなって思わせる説得力があって僕はとても好き。
2番目の出演した出演者が3曲目くらいに『白い粉』という曲を演奏した後に、「私はまともな人間で私以外がみんな狂っている」みたいなことを言っていた。
ジョンレノンが「現実ってのはドラッグとうまくやっていけない人のためにあるんだ」っ言っていたのを思い出した。
「私はまともで私以外がみんな狂ってる」って言われたら普通の人は狂ってるのはあなたでしょって思う。
ジョンレノンもそうだけど一般とはなぜか正誤が逆転してしまっている。
きっと絶対的な基準が世間一般の基準とは独立しているからだと思う。
とても強い人間だなって思った。
絶対的な基準が自分にあるっていうのはある意味自分勝手ではあるけど、自分で何もかも決めることができるしそれを人のせいにすることがないから僕は強いって思う。
3番目の出演者の人は歌が始まった瞬間にビックリするくらいのエネルギーで歌い出して圧倒された。
弾き語りの時ってバンドの時とは違って演奏の迫力やアンサンブルを聞くっていうよりは、曲自体の良さを味わうようなイメージで僕は聞いている。
でもその人はギターも歌も演奏が素晴らしかった。
そして曲も本当にいい曲ばかりだった。
家に帰ってからyoutubeで一通り聞いてすっかりファンになった。
それから僕らはカレーを食べた。
僕はライブハウスで飲み物以外のものを口にするのは初めてで食べるまでにちょっと戸惑ったけどとても美味しかった。
彼女はライブハウスに向かっている時からカレーを食べるって宣言していたから僕はカレーが食べれて良かったねって思った。
今すごい小学生みたいな文書を書いてしまった気がするけど、本当に良かったねって気持ちでいっぱいだったから他に書きようがない。
それからお腹がいっぱいになった僕はジントニックのせいもあってぼーっとしてしまって、あっという間に最後の出演者の演奏が終わってしまった。
寝てたわけじゃないんだけどあんまり記憶がない。
ちょっと勿体無い気がするけどカレーもジントニックも美味しかったからいいや。
ライブのない日に普通にご飯を食べにきたいくらい美味しかった。
ライブが終わってもしばらくは席を立たずにいろんな話をした。
僕らはまだお互いのことをよく知らないからテーマのない会話は少しづつ相手のことを知れてすごく楽しい。
あとカレーが食べれて良かったねって思った。
そのあと出演者の人と少し話をしてからライブハウスを後にして駅に向かった。
駅までは線路沿いをずっと歩いて、10分くらいの道のりだったけど僕の感覚的にはあっという間だった。
彼女とは違う路線の電車だったから改札で別れた。
別れる時に次に会う日の確認をして、手を振った。
やっぱり普通に寂しかったから帰らないでって言いたくなったけど、きっと困らせると思ったから言わなかった。
そして僕も電車に乗って、カレーが食べれて良かったねって思いながら帰った。
これで一日はおしまい。
書いてみたはいいものの、すごい長文になったし、デートのことを書くのってなんだか女子高生のホームページみたいで恥ずかしいから公開するのはやめようかなって思ったけど、まあ別に読まれんだろうし書くの楽しかったから公開しちゃおう。
日記書くの楽しいからまたそのうち書こうかな。