就活 2ヶ月

 

就活を始めてから2ヶ月が過ぎた。

僕の先輩に就活の話を聞くと楽しかったと答える人がいる。

またその辛さを具体的なアドバイスとともに語ってくれる人もいる。

その一方で固く口を閉ざしてなにも語ってくれない人もいる。

 

去年の10月ごろバイト先の先輩がやっと内定が出たと言って泣いて喜んでいたのを見た。

その一方で早くから推薦で内定をもらってバイトと遊びに精を出している先輩がいた。

また卒業するまで就活をせずにゼミの先生がコネで用意した職場に就職した先輩がいた。

 

正しい就職活動とはなんなのだろう。

就職活動を頑張るとはなんなのだろう。

 

10月まで就活をした先輩と推薦で早くから内定をもらった先輩のどっちが正しいかなんて僕には分からない。

 

就活を楽しかったと答えた先輩は単純に就活が得意だったのだろう。

実際に多くの内定をもらっていた。

多くの内定をもらうことが就活を頑張るということなのか。

 

もしくは第一希望の職場に内定をもらうために努力することが就活を頑張るということなのか。

しかしどう努力したって入れない企業がある。

僕の大学はあまり偏差値はいい方ではないから、周りの人たちはあの企業は学歴的に無理だといった話をする。

それは僕らの勝手な諦めではなくて、実際に過去のデータと照らし合わせた客観的な諦めである。

最初から入ることが出来ないと分かっている職場が第一希望なのだとしたら、それに向かって努力するのは就活を頑張ると言えるのだろうか。

 

最近は就活の正しさとは最高のタイミングで就活を終わらせることなのかなってぼんやり考えたりする。

 

就活を続けるには体力と根気がいる。

なぜなら就活が終わるまでは否定をされ続けるからだ。

それは確かな精神的な苦痛であり、その苦痛に耐えることが出来ず自殺してしまう人だっている。

 そんな辛いことはさっさと終わらせてしまうに越したことはない。

内定なんて選ばなければすぐ貰える。

だから自分の体力と将来設計と相談してここだという時に幕を引くことが出来ればそれは正しい就活だと思う。

 

とはいってもそれこそが一番就活の難しいところだというのは分かっている。

就活をするたった1年間頑張れなかったために今後働いていく40年に後悔なんかしたくないと考える人が大半だろう。

 

実際に僕は1つ内定を頂いているが、だらだらと就活を続けている。

同じ大学の人が入れるはずないと諦めている企業のエントリーシートを夜な夜な書いている。

会社説明会を予約したり、キャンセルしたりを繰り返して2ヶ月がたった。

 

就職活動は6月からが本番というけどじゃあ今までの2ヶ月は何だったのだろう。

これからの約3ヶ月はどうなってしまうのだろう。

ここまで書いて僕は就活への意思が固まったなんてことはまるっきりなくて、ただただ言い知れない不安の輪郭に触れてみただけだ。