三代目魚武濱田成夫という詩人

 

はてなブログのアプリにはアクセス解析っていう機能があって、それを見るとごく僅かだけど読んでくれた人がいるらしい。

読んで欲しくて始めたわけじゃないけどなんか嬉しい。

 

ところで今日は詩人の紹介をしてみようと思う。

読んでほしいわけじゃないのに紹介ってのもへんな感じするけど。

 

三代目魚武濱田成夫(さんだいめうおたけはまだしげお)という詩人だ。

紹介といっても詩集を二冊持っている程度で彼について全然詳しくないのでWikipediaを引用しまくる。

Wikipedia より

三代目魚武濱田成夫(さんだいめうおたけはまだしげお、男性、1963年11月12日 - )は、兵庫県西宮市出身の詩人、芸術家、ミュージシャン。

自分を讃える詩しか詠わないことをコンセプトにした詩人であり、全ての作品は自分の為に製作している。

いきなり目を疑うようなことが書いてある。

RADWINPSの野田洋次郎は彼女のことが好きすぎて、彼女へ向けた曲だけでアルバムを作ったという話を聞いたことがあるが、こいつは野田洋次郎ヤバさをぶっちぎってる。

 

まず詩集のタイトルがイカれている。

『君が前の彼氏としたキスの回数なんて俺が3日でぬいてやるぜ』

『1分後の未来よもうすぐ俺が行くで道あけとけ』

『俺には地球が止まってみえるぜ』

 

これ全部詩集のタイトルよ。

 

ちなみに僕が持っている詩集は

『おまえがこの世に5人いたとしても5人ともこの俺様の女にしてみせる』

『生きて百年ぐらいならうぬぼれつづけて生きたるぜ』の2つ。

 

どうなってんだよこいつ。

自分好きすぎるでしょ。

自分を讃える詩ってなんだよって思ったけど言葉通りの意味すぎて驚く。

 

このタイトルを「きめぇ‼︎」って思う人が大半だと思う。ごく一部の稀な人間が「ワロタww」って詩集を手に取る。

勘違いしてはいけないがファーストコンタクトで「かっこいい‼︎」って思う人間は世界のどこにもいない。

 

とにかく紹介したい詩が大量にあるがその一部を載せる。

24金より32俺

「18金より 24金 24金より 32俺」

めんどくさいから

「めんどくさいから いきなり茶店で 最初から俺は アイスコーヒー4杯注文した 「俺アイスコーヒー4杯。」」

20時間ほど

「さあ 20時間ほど仮眠するわ」

みつめてくれ

「おい、そこの女 場合によってはキスや 今から それを決めるから 俺を みつめてくれ」

負けずギライの奴へ

「俺様は 負けずギライの奴に ボロガチすんのが 大好き」

本日も

「本日も俺がみなぎりやがるぜ。」

 

正直にいうと詩のチョイスに悪意はあるものの基本的にこんなテンションで一貫されている。

タイトルに恥じない内容だ。

いい意味であまり他人に感情移入しないタイプの人は楽しめると思う。

 

『おまえがこの世に5人〜』の方の詩集の後半にものすごい迫力の詩が並んでいるのでそれを紹介して終わろうと思う。

 

3俺

「                           俺俺俺」

5俺

「                     俺俺俺俺俺」

11俺

「             俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺」

 

ページをめくるたびに18俺、21俺、35俺と、俺という文字の数が増えていき最終的には1261俺という詩になる。

1261個の俺という文字を前にしたときどんな気持ちになるか、それはこの詩集に向き合った人間にしか分からないだろう。

 

三代目魚武濱田成夫

すげえよ。